
最近では日本でも注目を集めているFIRE(Financial Independence, Retire Early)。今回はFIREを実際に達成した人の方法や経験談なども書かれたFIREに関する本を5冊紹介します。

FIRE最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド
著者:クリスティー・シェン ブライス・リャン 訳:岩本正明 出版社:ダイヤモンド社
発売日:2020年3月19日
ニューヨークタイムズなどで取り上げられ、FIREの第一任者としても知られるクリスティー・シェン、ブライス・リャン夫妻の本です。
本書ではFIRE達成の水準「4%ルール」に関わる研究や論文等も活用しながら、「FIREとは?」の基礎から紹介。その中でFIREを目指すには貯蓄率と支出の最適化がカギとし、その方法も解説しています。
さらに「リタイア後には物価の低い国を旅行する」といったFIRE達成後の支出を抑える取り組みなども、独自の視点で紹介しています。
FIRE 最速で経済的自立を実現する方法
著者:グラント・サバティエ 訳:岩本正明 出版社:朝日新聞出版
発売日:2019年12月20日
貯金2.26ドルから5年で資産125万ドルを達成したグランド・サバティエが書いた本です。
本書ではFIREを目指すには「時間の価値」を意識することが大切と考えています。労働時間に対する報酬を増やし(時間価値の向上)、支出を減らす(時間を無駄にしない)ことで、資産を増やし将来の時間も買う。そうした「時間の価値」にフォーカスしたFIRE達成のノウハウが紹介されています。
資産を増やすための方法としてインデックス投資などを取り上げており、「時間の価値」と複利効果の相関についても解説。複利効果を得るために若い頃から投資に資金を回す大切さを説いてます。
また投資資金を作るための「副業の進め方」についても細かく解説しています。
本気でFIREをめざす人のための資産形成入門
著者:穂高唯希 イラスト:あべたみお 出版社:実務教育出版
2020年7月2日
30歳でセミリタイアした穂高唯希さんの本です。
著者は株式投資をメインに資産を増やしFIREを実現。その投資方法が詳しく解説されています。FIREに関する書籍の中には「インデックス投資」を主な投資先として紹介しているものが散見されますが、本書では米国の「高配当・連続増配銘柄への投資」にも注目。
著者が実際に投資をした銘柄も紹介されていました 。どのように銘柄を選んだのか、という基準は参考にすることもできるでしょう。
FIREをするために重要なのが「生き方」であると著者は述べており、そうした点にも目を向けると、FIREを目指す際のモチベーション維持に繋がるかもしれません。
普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門
著者:山崎俊輔 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2021年7月16日
日経電子版などにも寄稿するFPの山崎俊輔さんの本です。
本書では日本の社会保障や年金などの制度を踏まえつつ、FIREを目指す方法を紹介しています。「会社員がFIREを目指すにはどうするか」という視点で、日本の退職金制度や雇用制度にも着目し、FIREに向けたノウハウを解説。
例えば、FIRE達成後に早期退職した場合と定年まで勤めた場合では年金受給額にどれくらい差が現れるか、また早期リタイアした場合は年金受給額が減少することからどのような対策をすればいいか、など様々な会社員のモデルケースをもとに紹介しています。
資産を増やす方法に関してはインデックス投資だけではなく、FXや不動産投資を活用するケースにも触れています。
ゆるFIRE
著者:アラサーDeリタイア管理人ちー 出版社:かんき出版
発売日:2022年1月20日
年収300万円の事務職OLから、30代前半で資産3000万円を作り、セミリタイアしたちーさんの本です。
本書では仕事に追われる必要のない状態「ゆるFIRE」を提唱。一般的なFIREの半分の資産を得て、仕事は続けていながらも、会社員時代よりプライベートを確保しつつ、ゆとりある暮らしを実現する「ゆるFIRE」を目指すためのノウハウが書かれています。
他の書籍で紹介されるFIREよりも貯蓄率や資産運用の目標を低く設定している分、投資資金を作るまでの行程なども、一般的FIREよりハードルは低く見えるかもしれません。
資産の増やし方は、「稼ぐことが苦手で貯めることが得意な人」など性格で3タイプに分けた運用方法を紹介しており、投資方法を探す際の参考にすることもできるでしょう。
資産の増やし方では、「稼ぐことが苦手で貯めることが得意な人」など性格で3タイプに分けた運用方法を紹介しているため、投資方法を見つける参考になるでしょう。
まとめ
FIREを目指す方法は様々で、自分に合うFIREへの道のりを見つける必要があるでしょう。FIREに挑戦するなら、自分がどのような人生を送りたいかも考えながら、その方法を探してみてはいかがでしょう。