『投資家がお金よりも大切にしていること』【Bibroで見られる要約を少しお見せします】


書籍名:『投資家がお金よりも大切にしていること』 著者藤野 英人 出版社:星海社

著者が投資家として20年以上かけて考えてきた「お金の本質とは何か」の結論を一冊に凝縮。お金について考えることは、自らの「働き方」や「生き方」を真剣に考えることと同義である。お金の見方が変われば、自分の人生や社会に対する見方も大きく、良い方向へと変わっていくだろう。


ファンドマネージャーとして長年活躍されている藤野英人氏の考えはこれから投資を始める人に限らず、投資経験者にもためになる一冊です。ここではBibroで読むことができる要約の一部をお見せします。

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お金について考えるということ

ふだん、お金を稼いだり、貯めたり、使ったりする中で、「そもそもお金とは何か?」を真剣に考える人は少ないのではないだろうか。

本屋ではお金を稼ぐ・貯める・増やすことを語る本はあるものの、「お金をどう使うか」について語る本はあまり目にしない。

お金は概念であり、「誰かと何かを交換するための手段」であるはずなのに、「自分がお金を所有すること自体が目的」になっているかのような印象を受ける。

150円のペットボトルのジュースを買うと、「150円」というお金は支払ったお店だけではなく、製造・販売するメーカー、ペットボトル製造業者、商品を流通させる人々などに直接的・間接的に分配される。ペットボトルの背後には何百人、何万人もの人たちが見え、私たちと“つながる”社会が広がるのだ。

私たちの使うお金は、単なる交換以上の「大きな意味」を持っており、お金を使って何をするか、お金を通して何を考えるか、ということはとても重要なのだ。

日本人のお金の捉え方

序盤では、あえてお金と日本人に関するショッキングな事実を紹介する。お金についてしっかり考えていくためには、日本人の多くが日頃、お金というものをどう捉えているかをよく知っておく必要がある。

実はお金が大好きな日本人

私たち日本人はお金に対してあまり良いイメージを持っていない。自分の年収や貯蓄額を公言する人は少ないし、「お金について話すこと自体、憚られる」という人も多いだろう。さらに「投資」や「お金儲け」ともなると、心の底では「汚い・不潔」「怖い」「悪い」といったネガティブな印象を持っている人がほとんどだ。

しかし、これは実はお金が大好きであることの裏返しでもある。日本と諸外国における個人金融資産を比べると、日本は「現金・預金」の比率が55.5%と突出して高く、他の国は有価証券や株式といった「投資」の比率が高い。日本の個人金融資産と言われている総額1400兆円のうちの半分強、800兆円ものお金が現金と預金なのだ。

つまり、日本人はお金を消費したり投資したりするのではなく、お金を自分の懐に貯めこむことが好きで、「お金そのもの」が大好きなのである。

そして、日本人はお金に対してケチでもある。成人1人あたりの年間寄附金額をみると、アメリカでは約13万円であるのに対し日本ではたったの2500円。アメリカのじつに52分の1だ。

ほとんどの先進国では家計の2〜3%を寄附に充てる。「ニューヨーク・タイムズ」によると、アメリカでは年収2万5000ドル以下の人は年収の4.2%を寄附しているという。アメリカではお金にゆとりがない人でも寄附を行う文化がある中、日本は家計のたった0.08%しか寄附しない。先進国のなかでもっとも寄附をしない国なのだ。



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